住友化学とは
国内最大手の総合化学メーカー 化学銘柄第7位の規模
農薬に強みがある。世界シェア 第8位 日本1位
化学製品
自動車、医薬品、水族館、エコカー、肥料、スマートフォン、農薬、飛行機などの素材を作っている。
化学製品は、あらゆる産業の根幹を支える存在として必要不可欠
社会課題に対応し変化と成長をしてきた
最初
煙害を防止する肥料を提供した
現在
環境 人と自然が共生する世界の実現
食糧 食糧の安定供給
ヘルスケア 健康的な生活の確保
ICT ICTを活用した包摂敵な社会の実現
4つの社会課題の解決に向けた事業を行っている
5つの事業がある(売上比率)
エッセンシャルケミカルズ(31%)
自動車や包装材、生活必需品を供給
エネルギー・機能材料(12%)
機能樹脂や電池部材など省資源、省エネルギーに貢献
情報電子科学(17%)
ディスプレイ、半導体ICT産業の発展を支えている。
健康・農業関連事業(17%)
農作物の安定供給や食料増産、感染症の蔓延防止など衛生的で健康な生活の実現を支えている。
医薬品(21%)
医薬品や再生医療分野で健康な人々の生活を支える。
5つの事業の売上比率バランスが良いのが特徴。
グローバルに広がる、幅広い拠点 世界75拠点
売上収益率 国内32% 海外 68%
海外での売上が国内より多い
世界経済成長の恩恵を受ける事ができます。
円安などもプラス材料になります。
為替差益分プラスになります。
会社情報
業種 化学
決算期 3月
設立 2005年年
時価総額 8757億 業界規模8位
発行株式 16億5544万6千株
総資産 4兆3081億
自己資本 1兆2181億
自己資本比率 28%
利益剰余金 9743億
有利子負債 1兆3504億
住友化学業績
2021年 | 2022年 | 2023年(予想) | |
売上高 | 2兆2869億 | 2兆7653億 | 3兆1200億 |
営業利益 | 1371億 | 2150億300万 | 1800億 |
経常利益 | 1378億 | 2511億 | |
当期純利益 | 460億 | 1621億 | 1250億 |
研究費 | 1787億 | 1749億 | 1830億 |
2021年はコロナの影響で業績が落ちました。
2022年は世界経済の回復で業績が大きく上昇。
利益率(売上÷利益)4%
化学業界は莫大な研究費が必要で毎年1,800億程度の支出をしています。
セグメント別売上
2021年 | 2022年 | 2023年(予想) | |
エッセンシャルケミカルズ | 5893億 | 8425億 | 1兆1200億 |
エネルギー・機能材料 | 2452億 | 3164億 | 3400億 |
情報電子化学 | 4318億 | 4737億 | 4800億 |
健康・農業関連事業 | 4230億 | 4738億 | 5400億 |
医薬品 | 5465億 | 5917億 | 5800億 |
その他 | 511億 | 672億 | 600億 |
合計 | 2兆2870億 | 2兆7653億 | 3兆1200億 |
全体的にセグメント別の売上が上昇しています。
セグメント別営業利益
2021年 | 2022年 | 2023年(予想) | |
エッセンシャルケミカルズ | ▲120億 | 535億 | 410億 |
エネルギー・機能材料 | 203億 | 201億 | 180億 |
情報電子化学 | 397億 | 578億 | 610億 |
健康・農業関連事業 | 315億 | 423億 | 475億 |
医薬品 | 717億 | 617億 | 330億 |
その他 | ▲36億 | ▲6億 | ▲5億 |
合計 | 1476億 | 2348億 | 2000億 |
エッセンシャルケミカルズ
市況上昇
新型コロナウイルス感染拡大に伴う出荷減からの回復
エネルギー・機能材料
アルミニウムの価格上昇
リチウムイオン電池出荷増
新型コロナウイルス感染拡大に伴う出荷減からの回復
原材料価格上昇によるコスト増
情報電子化学
偏光フィルム売価下落
半導体プロセス材料出荷増
ディスプレイ関連出荷増
健康・農業
メチオニン市況上昇
北米、南米、インドにおける農薬に出荷増
医薬品
国内薬価改定
スミトバント社販売増か
地域別農薬売上収益
20年度4Q | 21年度4Q | |
日本 | 799億 | 794億 |
北米 | 581億 | 661億 |
中南米 | 953億 | 1129億 |
アジア | 460億 | 512億 |
欧州 | 252億 | 263億 |
合計 | 3045億 | 3359億 |
日本の農薬売り上げは前期と比べると減少
為替差益や出荷数増加により前年よりも売上が多くなっています。
海外売上収益
2020年度 | 2021年度 | |
日本 | 32.3% | 31.7% |
中国 | 18.9% | 19.2% |
北米 | 15.7% | 17.7% |
アジア | 20.1% | 19.5% |
欧州 | 4.3% | 4.2% |
その他 | 8.7% | 7.7% |
合計 | 1兆8715億 | 1兆5614億 |
配当情報
2021年 | 2022年 | 2023年(予想) | |
株価 | 500円 | 570円 | 536円 |
配当金 | 15円 | 24円 | 24円 |
配当利回り | 3% | 4.2% | 4.4% |
一株利益 | 12円 | 88円 | 79円 |
配当性向 | 27% | 30% |
営業CF 1,717億 本業で稼いだお金
投資CF -1,154億 事業拡大に使ったお金
マイナスの場合は設備を売った資金の方が多いということです。
財務CD -813億 借入で得たお金
マイナスの場合はお金を借りた方が多いということです。
現金 3,654億 保有している現金
住友化学指標判断
PER 6.74倍 割安(株価収益率)
PER=株価÷1株利益(EPS)
倍率が低いほど割安だと判断できます。
平均15倍を下回れば割安です。
成長できる企業ならPERが高くても投資価値あり
EPS 円(一株あたり利益)
BPS 円(一株あたり純資産)
PBR 0.71倍(株価純資産倍率)割高
PBR=株価÷1株あたり純資産
倍率が低いほど割安だと判断します。
平均1倍を下回れば割安です。
逆に見れば、高いほど人気のある企業だと捉えることもできます。
ROE 10.3%(自己資本利益率)稼ぐ力が高い
高いほど、収益性のある会社だと判断でき、株価も上がりやすくなります。
ROE 当期純利益÷純資産(総資産-負債)×100
10%を超えれば、優良企業と判断します。
ROA 2.9%(総資産利益率)稼ぐ力が高い
ROA 当期純利益÷総資産×100
高いほど、株式市場で評価を受けています。
5%を超えれば、優良企業と判断します。
インダレストカバレッジレシオ 0.8倍
会社の債務返済能力を測る指標
利息を支払うための利益がどれくらいなのかが分かります。
倍率が高いほど、安全性が高いと判断します。
住友化学評価
メリット
円安などで為替差益により業績がよくなる。
海外との取引が多く、世界経済の成長とともに伸びる。
指標判断では割安水準にある。
デメリット
景気に左右される側面がある。
住友化学を動画で解説してみましたので、こちらもぜひご覧ください。