NISAとは少額投資非課税制度といい、譲渡益、売却益にかかる税金が不要になる制度です。
個人1人につき120万円の枠が与えられており、日米個別株、日米ETFなどを買うことができます。
今回は、NISA口座でおすすめする6銘柄を紹介します。
三菱HCキャピタル(8593)
三菱UFJグループと日立キャピタルが2021年4月に統合
リース事業国内首位
新社長にギルソンが就任
企業情報
上場 1985年
業種 リース
発行株式 14億6691万2千株
時価総額 9388億2300万 リース時価総額順位1位
総資産 10兆7336億
自己資本 1兆4036億
自己資本比率 13% 低い
利益剰余金 6483億
有利子負債 7兆8552億
代表株主
三菱商事 26億4040万株 18%
三菱UFJFG 20億8340万 14.2%
日立製作所 16億7670万株 11.4%
三菱、日立関係が代表株主です。
格付け
S&P A-
ムーディーズ A3
R&I AA-
JCR AA
4社が評価しています。
業績情報
2021年度 | 2022年度 | 2023年度 予想 | |
売上 | 8943億 | 1兆7655億 | |
営業利益 | 624億 | 1140億 | |
経常利益 | 650億200万 | 1172億 | |
当期純利益 | 553億 | 994億 | 1100億 |
2023年予想の売上、営業、経常利益の予想は出していません。
当期純利益は前年比を上回る予想をだしています。
第1期での利益進捗率は29.1%、計画どおりに進捗
コンテナ関係のリースが好調で業績も上昇傾向です。
配当金の増配も期待できます。
配当情報
2021年度 | 2022年度 | 2023年度 予想 | |
株価 | 586円 | 613円 | 640円 |
配当金 | 25.5円 | 26円 | 31円 |
利回り | 4.3% | 4.2% | 4.8% |
26期連続増配をしています。
長期保有前提ならおすすめ銘柄です。
指標判断
PER 8.35倍 割安
PBR 0.7倍 割安
ROE 7.8% 標準
ROA 1% 標準
配当性向 40% 標準
指標判断では、割安傾向が強いです。
キャッシュフロー
営業CF 1993億
設備CF 12億
財務CF ▲3728億
現金 2862億
三菱HCキャピタル評価
プラス材料
24期増配をしている
指標判断では割安
三菱グループのバックアップがある
マイナス材料
自己資本比率が低い
国内での設備投資は期待できない
金利変動リスク
ソフトバンク(9434)
ソフトバンク ワイモバイルなど日本の3大通信会社の一つ
LINE、ヤフー ペイペイなど非通信も扱っていてマルチブランド戦略をとっている。
企業情報
上場 2018年
業種 通信
発行株式 47億8714万5千株
時価総額 7兆840億 通信時価総額順位 4位
総資産 12兆7835億
自己資本 1兆6275億
自己資本比率 12.7% 低い
利益剰余金 1兆1025億
有利子負債 6兆2207億
代表株主
ソフトバンクグループ 191億4850万株 40%
自社 7億9840万株 1.6%
ステートストリート 5億8060万株 1.2%
ソフトバンクグループが代表株主です。
※孫正義が代表取締役のソフトバンクグループから独立しました。
格付けはなし
業績情報
2021年度 | 2022年度 | 2023年度 予想 | |
売上 | 5兆2055億 | 5兆6900億 | 5兆9千億 |
営業利益 | 9707億7千万 | 9857億4600万 | 1兆 |
経常利益 | 8476億9900万 | 8803億6300万 | |
当期純利益 | 4912億8700万 | 5175億1700万 | 5300億 |
売上、利益が増加傾向
PAYPAYやヤフー事業が好調なようです。
配当情報
2021年度 | 2022年度 | 2023年度 予想 | |
株価 | 1409円 | 1452円 | 1460円 |
配当金 | 86円 | 86円 | 86円 |
利回り | 6.1% | 5.9% | 5.8% |
利回りがとても高いです。
配当性向が高く、これ以上の増配は難しい。
業績によって減配の可能性もあります。
EPS 108円
配当性向86%
指標判断
PER 13.17倍 割安
PBR 4.15倍 割高
ROE 32.6% 高い
ROA 4.1% 標準
ROE(自己資本比率)で稼ぐ力が高いです。
キャッシュフロー
営業CF 1兆3389億
設備CF ▲5112億
財務CF ▲3884億
現金 1兆5846億
設備投資 6472億
減価償却 7234億
研究開発 428億
ソフトバンク評価
プラス材料
通信分野は寡占化が進み利益を安定して稼げる。
指標判断での稼ぐ力が高い。
マイナス材料
配当性向が高い傾向にあり、業績により減配リスクがある。
負債額が多く、自己資本比率も低い。
ENEOS(5020)
石油国内元売りトップ
燃料販売以外にも金属、天然ガス、再生可能エネルギー事業を行っている。
企業情報
石油・石炭
上場 2010年
発行株式 32億3028万2千株
時価総額 1兆5925億 燃料、資源時間総額順位 2位
総資産 10兆7503億
自己資本 3兆570億
自己資本比率 28.4%
利益剰余金 1兆7010億
有利子負債 3兆2220億
代表株主
高知信用金庫 4億4320万株 1.3%
INPEX 3億3260万株 1%
持ち株会 2億8830万株 0.8%
石油開発のINPEXが上位の株主となっています。
格付け
JCR AA(安定的)
R&I A+安定的)
ムーディーズ Baa2(安定的)
3社が評価しています。
業績情報
2021年度 | 2022年度 | 2023年度 予想 | |
売上 | 7兆6580億 | 10兆9210億 | 12兆8千億 |
営業利益 | 2540億 | 7850億 | 3400億 |
経常利益 | 2300億 | 7710億 | 3100億 |
当期純利益 | 1139億 | 5371億 | 1700億 |
原油価格や為替差益をもろに受けるので、業績にぶれがあります。
2023年度予想は控えめに公表しているので、上方修正に期待です。
配当情報
2021年度 | 2022年度 | 2023年度 予想 | |
株価 | 483円 | 471円 | 490円 |
配当金 | 22円 | 22円 | 22円 |
利回り | 4.5% | 4.6% | 4.4% |
EPS 166円
配当性向 13% 減配リスクが低い
減配を発表しておらず、安定した配当金を受け取ることができます。
指標判断
PER 5.52倍 割安
PBR 0.55倍 割安
ROE 8.5% 低い
ROA 2.4% 標準
全体的に割安傾向が強いです。
キャッシュフロー
営業CF 6790億
設備CF ▲3067億
財務CF ▲3550億
現金 4123億
設備投資 7764億
減価償却 3500億
ENEOS評価
プラス材料
指標判断では割安
3つの格付け会社から評価されている。
配当利回りが4.6%あり個配当
減配リスクが低い
マイナス材料
原油、為替リスクがあり、業績に影響する。
景気の影響を受けやすい。
三井住友フィナンシャルグループ(8306)
三井住友銀行、SMBC日興証券、プロミスを傘下に持つ
3大金融グループの一角
効率性トップ
企業情報
上場 2002年
発行株式 13億7469万1千株
時価総額 5兆7627億 銀行株順位 2位
総資産 269兆6918億
自己資本 12兆3450億
自己資本比率 4.6%
利益剰余金 2兆3418億
有利子負債 なし
代表株主
ナッツ・クムコ 2億6330万株 1.9%
SSBTC クライアント オムニバスアカウント 2億3550万株 1.6%
JPモルガン 1718万株 1.2%
外国の投資家が上位の株主になっています。
格付け
R&I A+
JCR AA-
ムーディーズ A1
S&P A-
Fitch A-
5社が評価しています。
業績情報
2021年度 | 2022年度 | 2023年度 予想 | |
売上 | 3兆9023億 | 4兆1111億 | |
経常利益 | 7110億 | 1兆400億 | |
当期純利益 | 5128億 | 7060億 | 7300億 |
2023年予想で売上と経常利益は公表していません。
利益も上昇傾向です。
配当情報
2021年度 | 2022年度 | 2023年度 予想 | |
株価 | 3828円 | 4178円 | 4140円 |
配当金 | 190円 | 210円 | 220円 |
利回り | 4.9% | 5% | 5.3% |
EPS 515円
配当性向 42% 減配リスクが低い
利回りが5%以上あり、かなりの高配当株になります。
2期連続の増配を達成
指標判断
PER 7.68倍
PBR 0.47倍
ROE 5.9%
ROA 0.3%
キャッシュフロー
営業CF 18兆7959億
設備CF ▲7兆6798億
財務CF ▲5625億
現金 6兆6812億
三井住友フィナンシャルグループ評価
プラス材料
5つの格付け会社から評価されている
指標判断では割安
マイナス材料
金利変動リスク
低成長の日本では資金の貸出先が少ない
丸紅 8002
芙蓉グループの総合商社大手
電力、食料 生活密着型に重点を置いている。
非資源分野の割合が多いです。
企業情報
上場 1950年
発行株式 17億1821万2千株
時価総額 2兆3840億 総合商社順位 4位
総資産 8兆9763億
自己資本 2兆6008億
自己資本比率 29%
利益剰余金 1兆5142億
有利子負債 2兆7310億
代表株主
ユーロクリアバンク 9億4310万株 5.4%
明治安田生命保険 3億7630万株 2.1%
みずほ銀行 3億株 1.7%
格付け
JCR A+(安定的)
R&I A(安定的)
ムーディーズ Baa2(安定的)
S&Pグローバル BBB(ポジティブ)
4つの格付け会社から評価されている。
業績情報
2021年度 | 2022年度 | 2023年度 予想 | |
売上 | 6兆3320億 | 8兆5080億 | |
営業利益 | 1415億 | 2840億 | |
経常利益 | 2817億 | 5287億 | |
当期純利益 | 2253億 | 4243億 | 4000億 |
売上、利益が右肩上がりです。
今期の総合商社も業績がよさそうです。
配当情報
2021年度 | 2022年度 | 2023年度 予想 | |
株価 | 841円 | 1289円 | 1330円 |
配当金 | 33円 | 62円 | 66円 |
利回り | 3.9% | 4.8% | 4.9% |
EPS 242円
配当性向 27% 減配リスクが低い
利回りが4.9%あり、高配当です。
コロナ特需の影響もあり、今後この配当金を継続できるかが鍵です。
指標判断
PER 5.41倍 割安
PBR 1.14倍 割高
ROE 16.9% 高い
ROA 4.9% 標準
指標判断では、ROEが高いです。
割安度では標準と判断します。
キャッシュフロー
営業CF 3970億
設備CF ▲1162億
財務CF ▲685億
現金 7458億
丸紅評価
プラス材料
非資源分野の割合が多く、安定感があります。
マイナス材料
指標判断ではPBRが割高
住友化学 4005
国内最大手の総合化学メーカー
農薬に強みがある。世界シェア 第8位 日本1位
石油化学はシンガポール、サウジで合弁展開 医薬 農薬 電子材料等が稼ぐ
企業情報
上場 1949年
業種 化学
発行株式 16億5586万株
時価総額 9140億 化学順位 8位
総資産 4兆6698億
自己資本 1兆3432億
自己資本比率 28.8%
利益剰余金 1兆260億
有利子負債 1兆4170億
代表株主
住友生命保険 7億1000万株 4.2%
日本生命保険 4億1030万 2.4%
自社株持ち株会 2億3990万株 1.4%
住友系の会社が上位株主になっています。
格付け
R&I A
JCR A+
格付けは2社からです。
業績情報
2021年度 | 2022年度 | 2023年度 予想 | |
売上 | 2兆2860億 | 2兆7650億 | 3兆1200億 |
営業利益 | 1371億 | 2150億 | 1800億 |
経常利益 | 1378億 | 2511億 | |
当期純利益 | 460億 | 1621億 | 1250億 |
2023年の予想経常利益は公表していません。
売上、利益が増加傾向です。
配当情報
2021年度 | 2022年度 | 2023年度 予想 | |
株価 | 550円 | 555円 | 500円 |
配当金 | 15円 | 24円 | 24円 |
利回り | 2.7% | 4.3% | 4.8% |
2022年度から増配を発表し、高配当株になりました。
指標判断
PER 5.61倍 割安
PBR 0.69倍 割安
ROE 11.2% 高い
ROA 3.2% 標準
指標判断では、割安傾向です。
設備投資 1650億
減価償却 1640億
研究開発 1830億
キャッシュフロー
営業CF 3744億
設備CF ▲1773億
財務CF ▲399億
現金 3609億
住友化学評価
プラス材料
円安などで為替差益により業績がよくなる。
海外との取引が多く、世界経済の成長とともに伸びる。
指標判断では割安水準にある。
マイナス材料
景気に左右される側面がある。
まとめ
NISA枠で買える、上記6銘柄を紹介してみました。
おすすめの配分比率は
株価 | 株数 | 投資額 | 年間配当金 | |
三菱HCキャピタル | 640円 | 300株 | 192000円 | 9300円 |
ソフトバンク | 1460円 | 100株 | 146000円 | 8600円 |
丸紅 | 1330円 | 100株 | 133000円 | 6600円 |
三井住友FG | 4140円 | 100株 | 414000円 | 22000円 |
エネオス | 490円 | 300株 | 147000円 | 6600円 |
住友化学 | 500円 | 300株 | 150000円 | 7200円 |
合計 | 1,182,000円 | 60300円 |
NISA枠は120万円
投資合計 1,182,000円
配当金 60300円
利回り 5.1%
上記の投資比率を行えば、月平均5000円の配当金を受け取ることができます。
※株価の変動によって、利回りや投資合計が変わる可能性があります。
【NISAおすすめ銘柄を動画で解説してみましたので、こちらもぜひご覧ください】