新日本建物 8893
首都圏で、富裕層向け投資用マンションを販売
好調な市場環境により建築資材高騰分も価格転嫁
連続増益、連続増配に注目
企業情報
業種 不動産業
総資産 257億
有利子負債 175億
純資産 77億
自己資本比率 31% 高いほど安定しています。
不動産業界は30%以上あれば安泰目安です。
時価総額 101億
発行株数 1991万4617株
営業CF 45億
現金 70億
剰余金 69億
投資情報
出来高 15万6千株
売買代金 7900万
約定回数 205回
信用倍率 56倍
倍率が1倍に近づくほど株価も上昇しやすくなり、1より上がれば株価が下がりやすくなります。
信用倍率=買い残高÷売り残高
指標判断
PER 6倍 割安
株価収益率と1呼ばれ、1倍を基準に低いほど割安です。
PER=株価÷一株利益
PBR 1.26倍 割高
株価純資産倍率と呼ばれ、会社の資産と現在の株価の比較で1倍を基準に判断します。
PBR=株価÷一株純資産
ROE 21% 高い
自分のお金でどれだけ利益を稼げているかを図る指標。
ROE=当期純利益÷自己資本×100
ROA 6.52% 高い
自分と他人のお金でどれだけ利益を稼げているかを図る指標。
ROA=当期純利益÷総資産×100
稼ぐ力が高く若干の割安銘柄です。
PBRは1倍を超えているので、純資産倍率で見ると割高です。
代表株主
ユニテックス 227万3千株 11.4%
東京ウエルズ 124万3千株 6.24%
村上三郎 80万株 4%
ジェイ・エス・ビー 68万5千株 3.44%
時価総額も低く、信託関係の株主は入っていません。
キャッシュフロー
現金 70億
営業CF 45億
投資活動CF 168億
財務活動CF ▲26億
格付け なし
業績情報
2023年通期予想
2021年 | 2022年 | 2023年 予想 | |
売上高 | 157億 | 194億 | 204億 |
営業利益 | 16億 | 17億 | 17億 |
経常利益 | 14億 | 15億 | 16億 |
当期純利益 | 9億 | 12億 | 16億 |
営業利益率 | 10% | 8.7% | 8.3% |
売上、利益も増加傾向です。
セグメント別売上
22年 3期 | 23年 3期 | |
流動化事業 | 49億 | 87億 |
マンション販売事業 | 68億 | 64億 |
アセットホールディング | 4800万 | 4700万 |
合計 | 118億 | 151億 |
売上の合計が前期比33億増加
流動化事業(ファンド向け投資物件を扱う)
◼ 東京23区の物件を中心に仕入れが順調に進捗。
◼ デベロッパー向けマンション開発用地の販売活動を着実に積み上げ、合計で11件の引渡しを実施。
◼ 売上高8,700百万円、営業利益1,170百万円を計上
マンション販売事業(マンション・戸建ての分譲)
東京23区の駅近で利便性の高い資産運用型マンションの引渡しを計画通り行い、合計で162戸の引渡しを実施。
売上高6,421百万円、営業利益847百万円を計上。
アセットホールディング事業
所有する2棟の賃貸用不動産を運営。結果、売上高47百万円、営業利益15百万円を計上。
セグメント別営業利益
22年 3期 | 23年 3期 | |
流動化事業 | 9億 | 11億 |
マンション販売事業 | 8億 | 8億 |
アセットホールディング | 1400万 | 1500万 |
合計 | 13億 | 12億 |
23年3四半期は、用地の仕入企画力や事業提案力を活かし、他デベロッパー向け開発用地の販売を着実に積み上げ、前期に売却契約締結済みの資産運用型マンションの引き渡しを予定通り行った結果、売上高15,169百万円、営業利益1,296百万円を計上。
配当情報
2021年 | 2022年 | 2023年予想 | |
株価 | 379円 | 410円 | 510円 |
配当金 | 22円 | 22円 | 30円 |
利回り | 5.8% | 5.3% | 5.8% |
一株利益 | 48円 | 62円 | 84円 |
配当性向 | 45% | 35% | 35% |
<株主還元方針>
配当性向35%を目安
業績の好調に伴い、配当金も増配傾向です。
決算トピックス
環境トピックス
◼ 国内経済は、全国旅行支援の実施等、サービス需要の本格化による個人消費の持ち直しが、景気の緩やかな回復を牽引。
ウクライナ情勢の長期化によるエネルギー価格の高騰や、原材料・物流費の高騰による物価上昇が依然として景気の下振れリスクとなり、今後の動向に留意が必要。
◼ 不動産業界は、土地や建築コストの高止まりが続いているが、投資家による不動産投資への意欲は強く、都心のオフィスビルや資産運用型マンションの需要は底堅く推移。
オフィス市場については、都心オフィスの空室率は小幅な低下が続いているが、景気の下振れリスクもあり今後の賃料の動向には注意が必要。
業績トピックス
流動化事業においては、他デベロッパー向けマンション開発用地の販売を着実に実施。
マンション販売事業においては、東京23区の資産運用型マンションの一棟販売を計画通り実施。
結果、売上高15,169百万円、経常利益1,158百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益769百
万円を計上。
販売用不動産6,010百万円、仕掛販売用不動産11,578百万円に積み増し。計画売上高約440億円
の仕入契約を締結済み。
経営トピックス
2022年10月14日に資産運用型マンション10物件の一括売却契約を締結。
資産運用型マンション『ルネサンスコート東中野』が、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の最高評価である5つ星を取得。
マンション開発において、資産価値と地球環境保全の両立を推進。
進行中プロジェクト
物流施設
2023年4月に完成
場所 埼玉県入間市
資産運用型マンション
2022年11月に完成
場所 東京都中央区築地
新日本建物の投資について
メリット
配当利回りが高い
指標判断では割安、稼ぐ力が高い
業績の好調に伴い、配当金も増加傾向
デメリット
景気にとても左右される。
リーマンショック時では売上8割減になりました。
格付け評価がされておらず、大手に比べると業績が不安定