三井化学とは
タフマー(素材)をカスタマイズしバンパー、フィルム、ソールを開発している。
三井PET、有機EL用透明シール材、スマホに張るシールを製造
三井化学の代表的な商品 シェア率
メガネレンズ 世界1位
自動車用バンパー アジア1位
自動車用ドアシール アジア1位
自動車用燃料タンク材料 世界1位
自動車関連を中心に高いシェア率を誇っています。
特にレンズ系はスマートフォンのカメラに使用されており、安定的な需要を確保しています。
スマートフォンの複眼レンズも大量のレンズを使用するので追い風になりました。
総合化学メーカー
川上から川下まで幅広く担当している。
川上 素材 アペル(レンズの材料)エチレン、トルエン、キシレン
川中 バンパー、ディスプレイ、半導体の部品 ポリエチレン、ゴムの原料、繊維の原料
川下 自動車、スマホ 化粧品 ガラス 電子部品 自動車タイヤ 写真フィルム
化学技術を生かして、形を変えて販売している。
三井化学の取り組む社会課題
基礎素材 5,414億 洗剤
モビリティ 3,155億 自動車 自動車のタンク(軽量化に取組み燃費を良くする)
次世代事業 132億
フード&パッケージ 1,977億 食品のパッケージ スパッシュ(鮮度を保つ包装紙)
フードロスの削減
ヘルスケア 1,439億 薬 ビタミン剤 オムツ
会社情報
業種 化学
決算期 3月
設立 1,955年
時価総額 6436億 業界規模10位
発行株式 2億465万3千株
総資産 1兆9349億6500万
自己資本 7126億5400万
自己資本比率 36.8%
利益剰余金 5160億9800万
有利子負債 6660億8600万
仕入れ販売先 三井物産
三井化学業績
2021年 | 2022年 | 2023年(予想) | |
売上高 | 1兆2117億 | 1兆6126億 | 2兆1600億 |
営業利益 | 780億7400万 | 1473億1千万 | 1億3800万 |
経常利益 | 742億4300万 | 1412億7400万 | 1330億 |
当期純利益 | 578億7300万 | 1099億9千万 | 1千億 |
研究費 | 338億 | 381億 | 430億 |
利益率(売上÷利益)4.7%
海外売上比率 47%
セグメント別営業利益
2021年 | 2022年 | 2023年(予想) | |
モビリティ | 302億 | 490億 | 415億 |
ヘルスケア | 199億 | 198億 | 270億 |
フード&パッケージ | 220億 | 266億 | 365億 |
基盤素材 | 196億 | 751億 | 360億 |
合計 | 851億 | 1618億 | 1400億 |
自動車事業
販売数 16億 商品価格 144億 固定費 28億 前年比188億 の増加
販売は半導体不足の影響で販売数は前年並み
価格改定や高付加価値品のシフトで利益が増加
ヘルスケア事業
販売数 91億 商品価格▲32億 固定費 ▲60億 前年比▲1億の減少
需要回復に伴い販売数は堅調
不織布 コロナによる品薄状態は解消
原材料価格上昇に伴いコスト増加
販売回復に伴い、固定費増加
フード&パッケージ
販売数 112億 商品価格 ▲25億 固定費 ▲41億 前年比46億の増加
原材料価格上昇にるコスト増加
半導体需要増に伴い販売は堅調に推移
農薬の海外向け販売は増加
基盤素材
販売数 53億 商品価格 444億 固定費 58億 前年比555億の増加
石化 原材料価格上昇に伴う在庫評価益 需要回復による販売数増加
配当情報
2021年 | 2022年 | 2023年(予想) | |
株価 | 3300円 | 3085円 | 2904円 |
配当金 | 100円 | 120円 | 120円 |
配当利回り | 3% | 3.8% | 4.1% |
一株利益 | 245円 | 544円 | 470円 |
配当性向 | 40% | 22% | 25% |
利回りが4%あり、高配当ラインになりました!
キャッシュフロー
営業CF 925億 本業で稼いだお金
投資CF ▲2052億 事業拡大に使ったお金
マイナスの場合は設備を売った資金の方が多いです。
財務CD 892億 借入で得たお金
プラスの場合はお金を貸したが多いです。
現金 1811億 保有している現金
三井化学指標判断
PER 5.61倍 割安(株価収益率)
PER=株価÷1株利益(EPS)
倍率が低いほど割安だと判断できます。
平均15倍を下回れば割安です。
成長できる企業ならPERが高くても投資価値あり
EPS 470円(一株あたり利益)
BPS 4005円(一株あたり純資産)
PBR 0.78倍(株価純資産倍率)割安
PBR=株価÷1株あたり純資産
倍率が低いほど割安だと判断します。
平均1倍を下回れば割安です。
逆に見れば、高いほど人気のある企業だと捉えることもできます。
ROE 14%(自己資本利益率)稼ぐ力が高い
高いほど、収益性のある会社だと判断でき、株価も上がりやすくなります。
ROE 当期純利益÷純資産(総資産-負債)×100
10%を超えれば、優良企業と判断します。
ROA 5.2%(総資産利益率)稼ぐ力が高い
ROA 当期純利益÷総資産×100
高いほど、株式市場で評価を受けています。
5%を超えれば、優良企業と判断します。
三井化学評価
メリット
バイオマスナフサに注力し、今後も期待できる
三井物産で仕入れ販売をしており、三井グループのバックアップがある。
指標判断では割安水準
デメリット
景気敏感株でナフサを製造するため、原油価格の影響を受ける。
三井化学を動画で解説してみましたので、こちらもぜひご覧ください。