出光興産特徴
1940年3月に設立(海賊と呼ばれた男の企業です)
石油事業を扱っており、2019年に昭和シェル石油と経営統合しました。
経営統合により全国に6300箇所以上のガソリンステーションがある。
ライバルのエネオスは約13,000箇所あります。
仕入れ サウジアラビア国営石油
資本金 1,683億円
代表株主
発行済み株式数 297,864,718株
日本マスタートラスト 3612万株 12.13%
日章興産株式会社 2,712万株 9.11%
aramco overseas 2,312万株 7.76%
財務状態
総資産 4兆1739億
自己資本 1兆2954億
自己資本比率 31%
(40%を目安に高ければ安定していると判断します)
利益剰余金 5251億5200万
有利子負債 1兆2472億3400万
株主優待 なし
決算期 3月
決算サマリー
2020年 第2四半期 | 2021年 第2四半期 | |
売上高 | 2兆157億 | 2兆8670億 |
営業利益 | 31億 | 1793億 |
経常利益 | △258億円 | 1,971億円 |
当期純利益 | △321億円 | 1,427億円 |
配当 | 60円 | 60円 |
株価 | 2,310円 | 2,986円(12月時点) |
利回り | 2.5% | 2.0% |
セグメント別業績
燃料油
売上高 2兆2301億 (前年同期比 6,595億円増)
基礎科学品 (シャンプーの容器など)
売上高 2,505億円(前年同期比 1,066億円)
高機能材 (エンジンオイルなど)
売上高 1,940億円 (前年同期比 386億円)
電力・再生可能エネルギー
売上高 570億円 (△52億円)
資源(石油や天然ガスを探す事業)
売上高 1,339億円 (515億円)
指標判断
PER 4.03倍 割安と判断
株価収益率と言われ現在の株価が利益水準に対して、どれくらいの割合かを図る指標です。
PER=株価÷1株利益(倍率が低いほど割安だと判断できます)
平均15倍を下回れば割安です。(成長できる企業ならPERが高くても投資価値あり)
PBR 0.68倍 割安と判断
株価純資産倍率と言われ、企業の資産面を見て判断する指標です。
PBR=株価÷1株あたり純資産(倍率が低いほど割安だと判断できます)
平均1倍を下回れば割安です。
逆に見れば、高いほど人気のある企業だと捉えることもできます。
配当性向 102% コロナの影響で異常値と判断
2020年はコロナの影響で業績が落ち、配当を維持するため利益以上に出しています。
利益の何%を配当と出しているかを表します。
(低いほど減配リスクが少なくなります)
平均40%を超えると配当性向が高いと判断します。
ROE 3.04% 悪いです
自己資本利益比率と呼ばれ、資本から利益をどれだけ効率よく稼げているかを図る指標です。(高いほど、投資価値のある会社だと判断でき、株価も上がりやすくなります)
ROE 当期純利益÷純資産(総資産-負債)×100
平均10%を超えれば、優良企業と判断できます。
ROA 0.89% 悪いです
純資産利益率と呼ばれ、資産から利益をどれだけ効率よく稼げているかを図る指標です。
ROA 当期純利益÷総資産×100
(高いほど、株式市場で評価を受けています)
平均5%を超えれば、優良企業と判断できます。
トピックス
JET燃料は前年比3割の回復
原油高により、持分法適用会社が増益
石油関連株は原油価格によって利益が上下します。
原油価格が上がればその分、利益にプラスされます。逆もしかり
出光興産評価
投資は慎重に行いましょう!
プラス材料
世界経済の回復で、石油や航空需要も出てきたので、売上を稼ぐことが出来ると思います!
株主還元に本気を感じる!
2020年はコロナの影響で利益も減益しましたが、大幅減配はせず、配当性向100%超えで株主還元しています。
懸念点
原油価格の上下で利益も変わってくる。(安定しない)
原油は先に一定数の在庫を抱え、原油価格が上がれば以前安く購入した原油を高く売る事ができるので、その分利益が上昇します。
脱炭素、化石燃料の不使用の風潮が広がっているので、石油需要の減少が考えられます。