ビッグモーター不正補正請求について解説します。
ビッグモーターとは
中古車買取、販売大手
全国に300店以上の店舗を抱え、買取台数6年連続日本一
売上高7000億円
問題点
車両修理の水増し請求
修理費用のノルマは一台あたり14万円で、達成できないと降格や給料の減額をしていた。
車両の修理だけでは売上がそこまで行かない。不正に手を染めてしまった。
従業員の過剰なノルマ要求があった。
→ノルマを達成すれば、給料の増額が見込まれます。
ノルマを達成し、年収1000万以上の社員もいました。
不正車検
スピードメーターの誤差を測定していない。
不正車検の発覚から「指定自動車整備事業者の取り消し処分」と「自動車検査員の解任」をしました。
タイヤに穴をあける
タイヤにわざと穴をあけ、タイヤ補償サービスを行っている会社に交換代や工賃を不正に請求していた。
今回の保険金不正受給でビッグモーター社長は報酬金額を1年間自主返上すると発表
ビッグモーター店舗前の街路樹が枯れている。
全国14の道府県、24の店舗の前で確認されています。
国土交通省や各自治体が調査に乗り出しています。
群馬県の店舗前では除草剤の成分が検出されており、警察が器物損壊の疑いで捜査に乗り出しました。
不正請求をされた保険会社もビッグモーターと蜜月な関係があった。
損害大手3社はビッグモーターとの取引を辞めていたが、SOMPOは組織的な関与はなくビッグモーターとの取引をいち早く再開していた。
損保ジャパンにビッグモーターに37人の出向者がいた。
→出向者の情報から水増し請求の情報も知っていた。
ビッグモーターは保険代理店でもあり、損害保険大手も重要な取引先だった。
ビッグモーターからの損害保険の紹介は損保ジャパンの売上高1位
損保ジャパンはビッグモーターで、修理を行った方に独自に調査を行い不正が見つかった場合は被害回復を図ると発表。
損保ジャパンは保険代理店の委託契約の終了と損賠賠償を請求を行う準備に着手
→ビッグモーターとは完全に縁を切る
損保ジャパンは金融庁に現場で不正の指示があったことを認識していながら「指示はなかった」と虚偽報告していた。
今回の発表を受けて
ビッグモーターは非上場会社で株価への影響はなし。
売上や利益も非開示状態
親族で株を持っている。
もし、ビッグモーターが上場しており、全資産を一点集中していたら、資産を失う可能性がある。
優良銘柄でも一回の不正が明るみに出れば、株価の暴落リスクが必ずあると認識しましょう。
SOMPOの影響
ビッグモーター問題でのガバナンス体制への懸念から売り注文
株価が5%下落するが大きな崩れにはなっていない。
ビッグモーターとの一連の問題がまだでる可能性があり、今は無理に投資する必要はない。
逆に株価が大きく下がり、一連の問題が全て出尽くしたら投資を検討しましょう。