サンケイリアルエステート投資法人
スポンサー サンケイビル 大手広告会社 産経新聞などを展開
投資対象
オフィスビル 86.6% サブアセット 13.4%(物流施設、ホテル)
オフィスビルが大半を占めていますが、新型コロナウイルスの影響は少なかったようです。
交通利便性、賃料コスト、立地を重視した物件取得
投資対象地域
東京 大阪 福岡市
ポートフォリオマトリクスを意識した分散投資
企業情報
資産規模 966憶
スポンサーサポートで、資産規模254憶増加しました
保有物件 14物件
稼働率 99.1% コロナ禍においても高稼働率を維持
平均築年数 18.7年 標準
自己資本比率 47.7% 標準
格付け なし
財務状況
有利子負債残高 506億
新たに4つの銀行からの調達を実施し、安定的な借入先の分散を図りました。
長期負債比率 80.2%
平均調達金利 0.39%. 他のリートと比べると調達金利は低い方です。
LTV 47.5%
固定金利比率 87.5%
平均残存期間 2.9年
代表株主
サンケイビル 17,479口 3.74% スポンサー
あおぞら銀行 11,256口 2.4%
横浜銀行 6,107口 1.3%
スポンサーと銀行関係が投資主です。
投資銀行以外の代表的な株主を抽出しました。
賃貸面積上位テナント
日立製作所 26.23%
グランビスタホテル&リゾート 15.01%
日本ハム、バイエルン 非開示
上位テナントの偏りがあり、リスク要因になります。
決算情報
第5期 | 第6期 | |
営業収益 | 21億7611万 | 27億7800万 |
営業利益 | 11億4134万 | 15億4千万 |
当期純利益 | 10億1400万 | 13億9100万 |
増収増益傾向 第6期は過去最高益を更新
今期は、退去費用の違約金の発生などで大幅な増収増益となりました。
分配金情報
第5期 | 第6期 | 第7期(予想) | |
投資口価格 | 134,000円 | 114,000円 | 99,000円 |
分配金 | 2,862円 | 2,979円 | 3,120円 |
分配金利回り | 2.1% | 2.6% | 3.1% |
第6期DPU、前期比4.1%増加 2,979円
分配金上昇の要因 新規4物件の取得による増収効果のため
第7期は、テナントの退去による違約金で増加予想
第8期の分配金は2239円と30%減の予想となります‼
大幅な減益の要因として、賃料収入、フロアの原状回復費用などがかかってくるため。
貸借対照表
資産
第5期 | 第6期 | |
現金 | 44億5796万 | 45億1267万 |
流動資産合計 | 73億5259万 | 87億8307万 |
固定資産合計 | 724億8938万 | 977億1014万6千 |
負債
第5期 | 第6期 | |
年内返済金 | 99億 | 115億 |
長期借入金 | 279億 | 387億 |
出資総額 | 365億4090万 | 494億3554万 |
剰余金 | 10億1423万 | 13億9156万 |
キャッシュフロー
第5期 | 第6期 | |
営業活動 | 13億9600万 | 12億300万 |
投資活動 | ▲6069万 | ▲248億 |
財務活動 | ▲10億2246万 | 246億5100万 |
現金 | 72億5722万 | 82億4200万 |
トピックス
新規4物件を取得
品川シーサイドTSタワー(顕在化した内部衰退リスク)
2021年3月末で賃貸借契約を解約(ソニーグループ)
違約金を払い契約を解約
ここの物件が埋まれば安泰です。
2021年12月にグローバルインデックスへの組入れ
指標判断
NAV倍率 0.9倍
割安と判断
一口あたりNAV 126,247円
物件含み益の増加や公募増資により年平均5.1%の成長をしています。
倍率が1を下回るほど割安だと判断できます。
LTV 44.1%
負債比率が標準と判断
LTV=有利子負債÷資産額
45%を超えると負債比率が高いと判断します。
リート全体の目安は50%前後と捉え、低いほど取得余力があると判断できます。
FFO倍率 14.9倍
割安と判断
FFO倍率=株価÷1口あたりFFO
一口あたりFFO 3,635円
低いほど市場評価が低く、割安と判断します。
35倍を超えると割高と判断します。
NOI利回り 4%
不動産利回りが低いと判断
NOI利回りが大きいほど収益性が高いです。
5%を基準に高いほど収益力があると判断します。
サンケイリアルエステート投資法人評価
プラス材料
分配金利回りが高い
増収増益傾向があり、今後も成長に期待できる
スポンサーが大手の広告会社でスポンサー力がある
指標判断では割安水準
マイナス材料
品川シーサイドタワーの物件解約があり、賃料収入の減少が見込まれる
第8期の分配金の低下があり3割程度の減少予想
テナント一社の賃貸借に隔たりがあり、このリートのアキレツ腱である。
※日立製作所や日本ハムなどのテナントが解約するとダメージがでかいです。
上記の点から利回りを狙い、リスクをとれるなら一口投資してもいいと思います。
下記の記事は第5期の業績内容を紹介したものでこちらもぜひご覧ください。
私がおすすめするJ-REIT5選を紹介しました。ぜひ見てみてくださいね。
サンケイリアルエステート投資法人を動画で解説してみましたので、ぜひご覧ください