住友商事特徴
日本の五大商社の一つで、住友系の総合商社です。
世界65か国、74,920人の社員を持つグローバル企業
16世紀からあり、約400年の歴史を持つ、老舗企業
5つの事業
消費者に近いビジネスを展開している。
金属事業
自動車、鉄道、家電産業向け、様々な金属製品を扱い付加価値を付けて販売している。
輸送機、建機事業
船舶、航空機、自動車などを製造、販売、リースなどを行っている。
インフラ事業
電力、交通システム、水など社会に必要不可欠なインフラ整備を行っている。
メディア・デジタル事業 5大商社の中でも住友商事が特に力を入れています。
ケーブルテレビ、通販、5G、モバイル端末、海外での通信事業を担っている。
生活・不動産事業 消費者関連サービス
食品スーパーやドラッグストアの運営、ヘルスケア、青果、食肉、建材、生活資材の供給
商業施設、オフィスビル、住宅の開発、不動産ファンドなどを行っている。
資源科学事業
資源エネルギーの供給、電子機器製造サービス、医薬、化粧品、動物薬、農薬、肥料などを扱っている。
新しい事業 イノベーションイニシアチブ
水素、グリーン電力、蓄電、森林、次世代のサービス、循環型エネルギ--システム構築をめざしている。
代表株主
日本マスター信託口 18,681万株 14.9%
BNYメロンAsAgtノントリーティジャスデック 6,809万株 5.4%
日本カストディ信託口 6,193万株 4.9%
その他
上場 1949年8月
発行株式 12億5140万4千株
時価総額 2兆998億
総資産 8兆6333億6200万
純資産 1兆2507億
自己資本 2兆7581億2200万
自己資本比率 31.9%
一株利益 304円
資本金 2198億9400万
利益剰余金 2兆892億5600万
有利子負債残高 3兆119億5500万
株主優待 なし
決算期 3月
決算サマリー
20年 | 21年3月 | 22年 | |
売上 | 5兆2998億 | 4兆6450億 | 5兆4950億 |
経常利益 | 2519億2200万 | ▲942億1500万 | 5900億 |
当期純利益 | 1713億5900万 | ▲1530億6700万 | 4636億 |
2021年3月決算はコロナの影響で資源価格が急落,減損損失を計上し、赤字になりました。
23年 | 24年 予想 | |
売上 | 6兆8178億 | |
経常利益 | 7229億 | |
当期純利益 | 5651億 | 4800億 |
20年 | 21年 | 22年 | |
配当金 | 60円 | 70円 | 110円 |
株価 | 1,600円 | 1,486円 | 1,754円 |
配当利回り | 4.3% | 4.7% | 6.2% |
一株益 | 137円 | △153円 | 370円 |
配当性向 | 43% | ▲50% | 29% |
23年 | 24年 予想 | |
配当金 | 115円 | 120円 |
株価 | 2380円 | 2779円 |
配当利回り | 4.3% | 4.7% |
一株益 | 452円 | 392円 |
配当性向 | 48% | 30% |
自社株買い
2023年 700億
トピックス
2020年度決算は1,531億円の大赤字を出した。
2021年度は3,800億円の過去最高益を予想。
V字回復を達成
今後は油井管、ラインパイプ、重機レンタル、再生可能エネルギー、デジタルトランスフォーメーション、農機資材、国内不動産に注力していく。
次世代成長戦略
子会社のJCOMとの協業スマート医療事業
住友商事とKDDIが50%づつ出資している。
ケーブルテレビ、メディアエンターテイメント事業をしている。
オンライン診療、テレビでオンライン診断を行い、薬なども最寄りの薬局で手に入る。
通院の負担、医師の地域医療格差、新型コロナウイルス対策になる。
水素事業
オーストラリアで、太陽光を使い水素を製造している。
年間300日以上、晴天な地域を選び、水素を製造
地産地消プロジェクト
製造した水素をバスやトラック、新たなエネルギ―として利用する。
将来的には日本に輸出する。
指標判断
PER 5.76 EPS 304円
割安と判断
PER=株価÷1株利益(EPS)
倍率が低いほど割安だと判断できます。
平均15倍を下回れば割安です。
成長できる企業ならPERが高くても投資価値あり
PBR 0.79
割安と判断
PBR=株価÷1株あたり純資産
倍率が低いほど割安だと判断します。
平均1倍を下回れば割安です。
逆に見れば、高いほど人気のある企業だと捉えることもできます。
配当性向 30%
減配リスクほとんどなし
住友商事は、一株あたり70円を維持し、利益の30%を配当とする。
低いほど減配リスクが少なくなります。
平均40%を超えると配当性向が高いと判断します。
ROE 3%
高いほど、収益性のある会社だと判断でき、株価も上がりやすくなります。
ROE 当期純利益÷純資産(総資産-負債)×100
平均5%を超えれば、優良企業と判断します。
ROA 4.4%
ROA 当期純利益÷総資産×100
高いほど、株式市場で評価を受けています。
平均4%を超えれば、優良企業と判断します。
住友商事評価
プラス材料
投資の神様と言われている、ウォーレンバフェットが日本の商社株に注目し、株を大量購入をした。
グローバル展開し、世界のマーケットをとりにいっている。
オンライン治療など、デジタルの強みを生かし、イノベーションを起こす力がある。
指標判断では、割安水準になっている。
マイナス材料
5大商社の中では、安定感に欠ける部分がある。
去年は5大商社の中では住友商事だけ赤字となった。
資源価格の高騰がこのまま続くとも限らない。
マダガスカルで行われている、ニッケルの生産が、足かせとなっている。
累積1,500億円の減損
上記の点を考慮して、配当利回りが高く、おすすめの銘柄ですが、各事業の動向に注力する必要があります。
住友商事を動画で解説してみましたので,ぜひご覧ください‼