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【2025年第二四半期総合商社の業績を解説】おすすめはどれか?

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日本の5大総合商社第二四半期の業績を徹底比較します。

バフェットが日本の商社に投資したことで、世界中の投資家から注目されました。

業績の好調や日本株ブームにより株価が上昇傾向です。

 

三井物産

PER 10倍

PBR 1.25倍

 

業績情報 第3四半期 4月から9月

22年 23年 24年
売上高 5兆3161億 7兆4238億 6兆3774億
経常利益 5406億 6878億 5938億
最終利益 4046億 5391億 4563億
利益予想 9147億 1兆1306億 9400億
利益進捗率 44% 47% 48%
25年
売上高 7兆3318億
経常利益 5342億
最終利益 4118億
利益予想 9200億
利益進捗率 45%

当期純利益については、順調な進捗

通期利益予想を9000億から9200億に増額

 

2024年セグメント別進捗率 (単位:億)

23年 24年 25年
金属 2472 1,346 1615
エネルギー 554 260 653
機械 897 1,644 1482
化学品 393 143 221
鉄鋼製品 143 30 73
生活産業 257 694 200
次世代 355 261 180
合計 5391 4653 4118

エネルギー

LNGの価格が上昇

金属資源

鉄鉱石・原料炭価格の下落

 

財務状況 

21年 22年 23年 24年
自己資本比率 36.5% 37.6% 41.4% 44.6%
剰余金 3兆5477億 4兆1659億 4兆8405億 5兆5517億
25年
自己資本比率 45.8%
剰余金 5兆8519億

自己資本比率、剰余金も右肩上がりで、財務も年々良くなっています。

 

配当情報    

第2四半期の状況を比較するため、株価、配当金を2分の1にしています。

21年 22年 23年
株価 1125円 1287円 2776円
配当金 52.5円 70円 85円
配当利回り 4.6% 5.4% 3.0%
一株利益 280円 360円 352円
配当性向 19% 19% 24%
25年
株価 3200円
配当金 100円
配当利回り 3.2%
一株利益 316円
配当性向 32%

株価が大幅に上昇し、配当利回りも低下傾向です。

現在の配当利回りは3%

業績の好調で配当金の増配が見込まれます。

配当金の増配もしており、将来的な増配にも期待できる銘柄です。

 

株主還元

20年 21年 22年
自社株買い 969億 1499億 1499億
増配 5円 0円 2.5円
23年 24年 25年
自社株買い 3594億 2224億 4,000億
増配 10円 15円 15円

2024年9月に12月2日に2000億増額の自社株買いを発表

取得期間 2024年5月2日から2025年2月28日まで

4000億の自社株買いを行う。

丸紅

PER 7.8倍

PBR 1.1倍

 

業績情報 第2四半期 4月から9月

1年の2分の1の業績なので、利益進捗率が50%以上あれば標準的な成績です。

21年 22年 23年
売上高 4兆757億 5兆5951億 3兆7506億
経常利益 2570億 3906億 3062億
最終利益 2058億 3146億 2513億
通期利益 4243億 5430億 4714億
利益進捗率 48.6% 59.9% 53%
24年
売上高 3兆8911億
経常利益 2950億
最終利益 2381億
通期利益 4800億
利益進捗率 50%

 

航空・船舶、化学品やフォレストプロダクツが好調

建機・産機・モビリティ、食料第二やアグリ事業等で減益となりました。

非資源分野 1,650億円(同⽐ -290億円)

 

資源分野 710億円(同⽐ -510億円)

資源分野は資源価格下落に伴い原料炭・鉄鉱石事業等が減益となった。

 

セグメント別 損益の状況 4月から9月(単位:億)

22年 23年 24年
ライフスタイル 34 49 43
情報 40 24 80
食料第一 62 89 67
食料第二 143 127 60
アグリ 469 272 226
フォレスト 43 31 70
化学品 52 21 70
金属 1155 730 600
エネルギー 287 191 140
電力 224 280 320
インフラ 38 64 60
航空 178 121 190
金融、リース、不動産 237 242 250
建機 237 242 100
合計 3146 2513 2381

 

エネルギー
エネルギーは、昨年度好調であったトレーディング事業の巡航化により、50億円減益

 

建機・産機・モビリティ

 

金属

商品価格の下落に伴う豪州原料炭事業の減益により、前年同期比363億円減益の793億円となりました。

 

アグリ

米国Helena社において、穀物価格下落に伴う農家収⼊の減少や、農業資材価格下落の影響等により、40億円減益の

 

第二四半期の業績

金属において、銅の価格下落で業績は落ちましたが、電力、金融・リース・不動産及び建機・産機・モビリティ等のオペレーティング・セグメントの業績が堅調に推移しました。

 

財務状況 

21年 22年 23年 24年
自己資本比率 26.2% 27.2% 36.2% 38.8%
剰余金 1兆673億 1兆3797億 1兆7781億 2兆867億
25年
自己資本比率 39.5%
剰余金 2兆2573億

財務状態も年々よくなっています。

 

配当情報  

21年 22年 23年
株価 1020円 1500円 2400円
配当金 62円 78円 85円
配当利回り 5.4% 5.0% 3.6%
一株利益 242円 316円 279円
配当性向 26% 21% 28%
24年
株価 2252円
配当金 90円
配当利回り 4%
一株利益 289円
配当性向 31%

株価の下落に伴い、現在の利回りが4%あります。

下落トレンドが続いており、自分の欲しい利回りまで投資はまった方がいいかもしれません。

株主還元

21年 22年 23年
自社株買い 300億 600億 200億
増配 29円 16円 7円
24年
自社株買い 500億
増配 5円

24年は自社株買いが現時点で終了しています。

住友商事

PER 7.4倍

PBR 0.9倍

 

業績情報 第2四半期 4月から9月

21年 22年 23年
売上高 2兆5430億 3兆3543億 3兆3438億
経常利益 2,983億 4446億 3472億
最終利益 2410億 3502億 2848億
予想利益 4636億 5651億 5000億
利益進捗率 50% 61% 56%
21年
売上高 3兆5184億
経常利益 3297億
最終利益 2593億
予想利益 5300億
利益進捗率 50%

通期業績⾒通し 5,300億円を据え置き。

資源ビジネス

オーストラリアの石炭価格下落で▲40億

非資源ビジネス +150億

リース、海外発電が好調

アグリ事業が不調

 

 

セグメント別第2四半期業績 (単位:億)

23年 24年 24年
鉄鋼 523 407 352
自動車 376 234
建機 458 324 388
都市開発 431 225 205
メディア 144 233 82
資源 1732 444 504
エネルギー 425 589
合計 3502 2848 2540

エネルギー

海外発電事業が好調に推移

メディア

エチオピア通信事業立ち上げコスト増加、現地通貨切り下げのため減益

自動車

一過性損失のため

財務状況 

21年 22年 23年
自己資本比率 31% 33% 37%
剰余金 1兆8714億 2兆2696億 2兆7065億
24年 25年
自己資本比率 40% 40%
剰余金 2兆8980億 3兆678億

配当情報 

21年 22年 23年
株価 1620円 2100円 3200円
配当金 110円 115円 125円
配当利回り 6.7% 5.4% 3.9%
一株利益 370円 452円 315円
配当性向 29% 25% 30%
24年
株価 3200円
配当金 130円
配当利回り 4%
一株利益 438円
配当性向 29%

年間配当予想 130円/株を据え置き。

配当利回りが低下傾向です。

現時点では利回りが4%程度あり高配当ラインを保っています。

 

株主還元

21年 22年 23年
自社株買い 700億
増配 30円 ▲7.5円 5円
24年
自社株買い 500億
増配 2.5円

伊藤忠

PER 12.3倍

PBR 1.93倍

 

業績情報 第2四半期 4月から9月

21年 22年 23年
売上高 5兆8747億 6兆9921億 6兆7740億
営業利益 3041億 3885億 3509億
経常利益 6998億 6415億 5718億
最終利益 5006億 4830億 4128億
予想利益 8202億 8005億 80000億
利益進捗率 60% 58% 51%
24年
売上高 7兆2913億
経常利益 6022億
最終利益 4384億
予想利益 8800億
利益進捗率 49%

非資源分野で、第8(ファミリーマート)、機械、食料及び情報・金融が
前年同期を上回り、着実に利益を積上げた。

 

セグメント別 第二四半期純利益 (単位:億)

22年 23年 24年
繊維 116 115 127
機械 717 606 633
金属 1352 1027 1004
エネルギー 500 538 330
食料 314 391 402
住生活 632 340 312
情報 256 378 378
第8 131 244 542
合計 4830 4129 4384

エネルギー

一過性利益の減少

 

第8

ファミリーマートでは、商品力・販促強化による客数及び客単価の伸長に伴う日商増加に加え、広告メディア事業が好調。

 

財務状況 

21年 22年 23年 23年
自己資本比率 29.7% 34.6% 36.8% 37.5%
剰余金 3兆2389億 3兆8119億 4兆4272億 5兆320億
24年
自己資本比率 38.9%
剰余金 5兆3475億

 

配当情報    

21年 22年 23年
株価 3500円 4100円 5700円
配当金 110円 140円 160円
配当利回り 3.1% 3.3% 2.8%
一株利益 552円 546円 553円
配当性向 16% 21% 28%
24年
株価 7600円
配当金 200円
配当利回り 2.6%
一株利益 618円
配当性向 32%

総合商社の中では、株価の下落がなく、上昇トレンドを続けています。

株価の上昇により、増配を行いましたが利回りが低い数字となっています。

 

株主還元

19年 20年 21年
自社株買い 620億 135億 600億
増配 2円 3円 22円
22年 23年 24年
自社株買い 600億 1000億 1500億
増配 30円 20円 40円

バフェットが投資した時期から株主還元が大きくなっています。

三菱商事


PER 10.7倍

PBR 1.1倍

 

業績情報 第2四半期 4月から9月

21年 22年 23年
売上高 7兆7267億 10兆7218億 9兆5610億
経常利益 4993億 1兆64億 6741億
最終利益 3605億 7200億 4660億
予想利益 9375億 1兆1806億 9500億
利益進捗率 38.6% 59.9% 58%
24年
売上高 9兆3547億
経常利益 9035億
最終利益 6180億
予想利益 9500億
利益進捗率 65%

大口の評価益、売却益が実現したことにより利益進捗率は65%

市況の不確実性、不透明性を踏まえ通期の業績予想は据え置き。

 

セグメント別 第二四半期当期純利益 (単位:億)

22年 23年 24年
エネルギー 464 814 946
マテリアル 373 344 369
化学 229 94
金属 3215 1341 1957
インフラ 174 167 1
自動車 894 656 550
食品 421 636 604
ローソン 146 258 1563
電力 ▲91 52 ▲66
都市開発 1146 121  
合計 7220 4661 6181

金属

オーストラリア原料単事業売却益、同事業の好調

 

電力

ヨーロッパのエネルギー事業前年同期比の反動

 

財務状況 

21年 22年 23年 24年
自己資本比率 30% 31% 36% 38%
剰余金 4兆4227億 5兆2044億 6兆438億 6兆4520億
25年
自己資本比率 44%
剰余金 6兆9209億

配当情報    

21年 22年 23年
株価 1315円 1363円 2333円
配当金 50円 60円 70円
配当利回り 3.8% 4.4% 3%
一株利益 211円 269円 230円
配当性向 20% 32% 30%
21年
株価 2560円
配当金 100円
配当利回り 3.9%
一株利益 238円
配当性向 42%

株主還元

20年 21年 22年
自社株買い 3000億 700億
増配 1円 5円 10円
23年 24年
自社株買い 5000億 5000億
増配 10円 30円

5大商社徹底比較

 

業績情報

三井 丸紅 住友 伊藤忠 三菱
利益 4118億 2381億 2593億 4384億 6180億
予想利益 9200億 4800億 5300億 8800億 9500億
利益進捗率 45% 50% 50% 49% 65%

利益進捗率が高いと業績の上方修正があり、増配や自社株買いに期待できます。

三菱商事、住友商事、丸紅の利益進捗率が50%を超えていて、さらなる株主還元に期待できます。

 

配当情報

丸紅 住友
株価 2252円 3200円
配当金 90円 130円
利回り 4% 4%
配当性向 31% 29%
三井 伊藤忠 三菱
株価 3200円 7600円 2560円
配当金 100円 200円 100円
利回り 3.2% 2.6% 3.9%
配当性向 32% 32% 42%

住友商事の利回りが現時点では一番高いです。

商社は業績の好調、積極的な株主還元を行い、利回りが低下しています。

配当性向も30%を切っており、増配をする余地もまだありそうです。

 

指標判断

丸紅 住友
PER 7.8倍 7.4倍
PBR 1.1倍 0.9倍
自己資本比率 40% 40%
三井 伊藤忠 三菱
PER 10倍 12.3倍 10.7倍
PBR 1.25倍 1.93倍 1.1倍
自己資本比率 46% 39% 44%

住友商事のみPBR1倍を割れており、割安水準です。

東証のPBR1倍割れ改善があるので、住友商事の株主還元に期待です。

 

株主還元

丸紅 住友
増配 5円 2.5円
自社株買い 500億 500億
三井 伊藤忠 三菱
増配 15円 40円 30円
自社株買い 4000億 1500億 5000億

どの商社も業績の好調に伴い、増配を発表しました。

 

現時点ではどれがおすすめか

 

5大総合商社業績、財務、配当情報を比較を行い現時点ではどれがおすすめかを紹介します。

高配当株投資を軸に置いたおすすめです。

現時点では三菱商事丸紅がおすすめです。

累進配当を発表しており、減配がない。

積極的な株主還元、増配や自社株買いをしている。

配当利回り4%と高配当な水準。

業績が好調であり、利益進捗率も半分を上回っている。

第二四半期の商社株の市況

電力

23年 燃料費価格の下落、料金の値上げで業績が好調

24年 前年の好調が戻り、標準的な利益に落ち着いた。

 

建機

23年 米国の需要が好調、円安、価格転嫁に成功し業績が好調

24年 昨年に続き好調に推移。

自動車

23年 半導体不足が解消し生産能力が回復。北米の販売が好調、円安も加わり好調。

24年 世界的な市況低迷。

 

化学品

23年 中国の景気低迷で需要減少により、スマホや家電の販売不振が続く

24年 業績を持ち直しつつある。

エネルギー

24年 昨年好調だったが、標準に戻っている。

 

資源

23年

石炭、銅などの資源価格の下落で昨年より利益が低下。

世界経済や中国の景気減速を受けて価格が低下傾向。

去年の資源価格が異常なまでの高水準でした。

24年

オーストラリアの原料炭、鉄鉱石価格の下落により利益が低下。

商社は利益の半分が資源を占めているため、資源価格の推移で業績に大きく影響を及ぼします。

 

為替

23年

インフレ対策のため世界経済は金融引き締めを行っています。

日本では、依然として低金利の状態が続いており、利息がつかない円よりドルの需要が高く円安に作用しています。

商社は輸出中心の企業のため、円安は業績にプラスに作用します。

24年

日銀の利上げや、米国の利下げで株安や円高に振れましたが、現在は円安に戻りつつあります。

日本経済の様子を見て、日銀の利上げがもう一度あるとの予想から、円高方向に寄る可能性があります。

 

好調

電力、建機、自動車、

米国の旺盛な需要や円安で輸出関連の業種は利益水準を押し上げました。

 

不調

資源、化学品

アメリカ

23年 インフレを抑制するため対策するため金融引き締めをしているが、良好な雇用環境、所得の伸びがあり景気好調

24年 インフレが収まってきており、米国の利下げが実行されました。日米の金利縮小で一時は大幅な円高になりました。

ヨーロッパ

23年 金融引き締めや、インフレで個人消費が圧迫、景気が停滞気味

 

中国

23年 不動産不況の影響で、経済が減速傾向

 

日本

23年 コロナからの規制が緩和され、インバウンド需要が回復し、緩やかな景気回復が続くと見込まれる。米国の銀行との金利差があるため、円安傾向が続くと予想。

 

中東情勢

23年 イスラエル、パレスチナ問題で地政学リスクが発生。

24年 イスラエルとガザ地区での衝突。

商社株の株価が下がってきており、利回りも高くなってきました‼

 

【5大総合商社の2023年第一四半期の業績を徹底比較!】日本の5大総合商社の業績を徹底比較します。 バフェットが日本の商社に投資したことで、世界中の投資家から注目され、株価が上がり利回り...
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