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【五大総合商社の2024年度第1決算を徹底比較】各社の業績とおすすめ銘柄を紹介

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日本の5大総合商社の業績を徹底比較します。

総合商社は海外との取引で利益を得ているので、円安が追い風になります。

日銀の利上げや米国の利下げにより、円高傾向となり、業績の低下が予測され、今期の業績に注目が集まります。

 

三井物産

時価総額 8兆7537億

PER 9.5倍

PBR 1.08倍

 

業績情報 第一四半期 4月から6月

21年 22年
売上高 2兆6580億 3兆7205億
経常利益 2561億 3479億
最終利益 1912億 2750億
利益進捗率 47.4% 50.6%
23年 24年
売上高 3兆1491億 3兆8399億
経常利益 3118億 3476億
最終利益 2528億 2761億
利益進捗率 28% 31%

資源高が落ち着きましたが、最終利益額も利益進捗率も予定どおりです。

機械・インフラの事業売却により前年よりも200億程度増加しています。

 

財務状況 

21年 22年 23年
1株純資産 2739円 3501円 4177円
自己資本比率 36.5% 37.6% 41.4%
総資産 12兆5158億 14兆9232億 15兆3809億
自己資本 4兆5704億 5兆6052億 6兆3677億
剰余金 3兆5477億 4兆1659億 4兆8405億
24年 24年4月から6月
1株純資産  5036円
自己資本比率 41.6% 44.6%
総資産 16兆8995億 17兆9799億
自己資本 7兆5418億 7兆9218億
剰余金 5兆5517億 5兆7255億

自己資本、剰余金も増加しており、財務も安定しています。

配当情報    

21年 22年 23年
株価 1312円 1489円 3207円
配当金 52.5円 70円 85円
配当利回り 4% 4.7% 2.65%
一株利益 280円 360円 352円
配当性向 22.8% 20% 22.5%
自社株買い 1500億 1500億 3600億
24年
株価 2890円
配当金 100円
配当利回り 2.8%
一株利益 305円
配当性向 32%
自社株買い 4000億

自社株買いや増配で年々株還元を強化しています。

株価もつられて上昇しており、利回りも低下傾向です。

2024年9月11日に2000億の自社株買いの追加が発表されました。

今期は4000億の自社株買いとなります。

円高と自社株買いにより、株価の上昇は見込めませんが、低下も少なそうです。

丸紅

時価総額 3兆7459億

PER 7.7倍

PBR 0.99倍

 

業績情報 第一四半期 4月から6月

21年 22年
売上高 2兆1340億 2兆9103億
営業利益 691億 1473億
経常利益 1393億 2478億
最終利益 1121億 2016億
利益進捗率 54.2% 63.5%
23年 24年
売上高 2兆197億 2兆513億
営業利益 951億 933億
経常利益 1727億 1789億
最終利益 1412億 1426億
利益進捗率 33% 29%

金融・航空、船舶・不動産・電力の非資源分野が好調

食料、金属、分野の利益が低下

 

財務状況 

21年 22年 23年 24年
1株純資産 903円 1217円 1610円 2066円
自己資本比率 26.2% 27.2% 36.2% 38.8%
総資産 6兆9357億 8兆2555億 7兆9536億 8兆9235億
自己資本 1兆8147億 2兆2421億 2兆8777億 3兆4596億
剰余金 1兆673億 1兆3797億 1兆7781億 2兆867億
24年4月から6月
1株純資産 2255円
自己資本比率 40.2%
総資産 9兆3227億
自己資本 3兆7487億
剰余金 2兆1629億

一株純資産、自己資本ともに年々良くなっています。

安定していきています。

 

配当情報    

21年 22年 23年
株価 968円 1238円 2741円
配当金 62円 78円円 85円
配当利回り 6.4% 6.3% 3.1%
一株利益 242円 316円 279円
配当性向 25% 25% 23%
自社株買い   300億 600億
24年
株価 2250円
配当金 90円
配当利回り 4%
一株利益 289円
配当性向 31%
自社株買い 700億

去年は日本株の好調で利回りも低下傾向でした。

現在は株価が下がり、利回りも4%を超え十分なリターンを狙えます。

住友商事

時価総額 3兆8222億

PER 7.2倍

PBR 0.82倍

 

業績情報 第一四半期 4月から6月

21年 22年 23年
売上高 1兆2659億 1兆6152億 1兆6713億
経常利益 1377億 2021億 1591億
最終利益 1073億 1552億 1294億
利益進捗率 46% 45% 45%
24年
売上高 1兆7717億
経常利益 1699億
最終利益 1263億
利益進捗率 23%

オーストラリアの石炭価格の下落で資源ビジネスの下落

▲20億

自動車、国内不動産、海外発電、銅管、アグリ事業の好調

+210億

前年同期比では、米国タイヤ販売事業の売却の剥落

一過性の利益の減少により▲180億

業績は好調ですが、一過性の利益の減少で前年よりも低下しています。

財務状況 

21年3月 22年3月 23年3月 24年
1株純資産 2022円 2558円 3062円 3638円
自己資本比率 31% 33% 37% 40%
総資産 8兆799億 9兆5821億 10兆1053億 11兆3258億
自己資本 2兆5279億 3兆1978億 3兆7786億 4兆4454億
剰余金 1兆8714億 2兆2696億 2兆7065億 2兆8980億
24年4月から6月
1株純資産
自己資本比率 40%
総資産 11兆5383億
自己資本 4兆4454億
剰余金 2兆9545億

一株純資産、自己資本、剰余金ともに年々良くなっています。

安定していきています。

配当情報    

21年 22年 23年
株価 1527円 1949円 3125円
配当金 110円 115円 125円
配当利回り 7.2% 5.9% 4%
一株利益 370円 452円 315円
配当性向 32% 23% 28%
自社株買い     700億
24年
株価 3156円
配当金 130円
配当利回り 4.1%
一株利益 438円
配当性向 29%
自社株買い 500億

株価の下落で23年度末と同じ水準となっています。

利回りも4%あり高配当ラインとなっています。

住友商事はマダガスカルの資源ビジネスが足を引っ張っており今後も特別損失を出す可能性があるので注意が必要です。

伊藤忠

時価総額 11兆6093億

PER 11.9倍

PBR 1.84倍

 

経営方針

The Brad new Deal  利は川下にあり

全社員が「利は川下にあり」の考えに基づいてマーケティング力を磨き、消費者に近い川下ビジネスを開拓・進化させ企業価値の持続的向上を目指す。

→事業領域の拡大、事業基盤の更なる強化・拡充

 

業績情報 第一四半期 4月から6月

22年 23年 24年
売上高 3兆3780億 3兆3484億 3兆5989億
営業利益 1830億 1672億 1905億
経常利益 3046億 3002億 2860億
最終利益 2306億 2132億 2066億
利益進捗率 47.5% 52.5% 25%

機械、食料、情報・金融・ファミリーマート事業が好調

資源分野の価格の下落により低下。

財務状況 

22年 23年 24年 24年4月から6月
1株純資産 2857円 3314円 3771円 3969円
自己資本比率 34% 36% 37% 37%
総資産 12兆1536億 13兆1154億 14兆4897億 15兆1712億
自己資本 4兆1993億 4兆8232億 5兆4269億 5兆7119億
剰余金 3兆8119億 4兆4344億 5兆320億 5兆1134億

一株純資産、自己資本、剰余金ともに年々良くなっています。

安定していきています。

配当情報    

22年 23年 24年
株価 2154円 3888円 5714円
配当金 110円 140円 160円
配当利回り 3.3% 3.6% 2.8%
一株利益 552円 546円 553円
配当性向 19% 25% 28%
自社株買い 600億 850億 750億
25年
株価 7325円
配当金 200円
配当利回り 2.7%
一株利益 613円
配当性向 32%
自社株買い 1500億

総合商社の中では非資源分野が多く安定感があります。

他の商社の株価が低下傾向ですが、伊藤忠だけ株価の下落がほぼありませんでした。

利回りは2.7%しかなく高配当ではない銘柄です。

三菱商事

時価総額 11兆8454億

PER 11.9倍

PBR 1.18倍

 

業績情報 第一四半期 4月から6月

21年 22年 23年
売上高 3兆7937億 5兆4434億 4兆7356億
経常利益 2477億 7392億 4447億
最終利益 1875億 5339億 3177億
利益進捗率 49.6% 73.5% 34%
24年
売上高 4兆6859億
経常利益 4988億
最終利益 3543億
利益進捗率 37%

原料炭事業に売却益や円安の影響により前年より業績が好調。

利益進捗率も37%と好調だが、市況環境の不透明さを踏まえ業績の見通しはそのまま。

財務状況 

21年 22年 23年 24年
1株純資産 3803円 4659円 5648円 2206円
自己資本比率 30% 31% 36% 38%
総資産 18兆6349億 21兆9120億 22兆1475億 23兆4595億
自己資本 5兆6136億 6兆8802億 8兆656億 9兆438億
剰余金 4兆4227億 5兆2044億 6兆438億 6兆4520億
24年4月から6月
1株純資産
自己資本比率 39%
総資産 24兆3709億
自己資本 9兆438億
剰余金 6兆6652億

自己資本比率、剰余金ともに年々良くなっています。

安定してきています。

 

配当情報    

21年 22年 23年
株価 1000円 1290円 1450円
配当金 44円 50円 60円
配当利回り 4.4% 3.8% 4.1%
一株利益 39円 211円 269円
配当性向 112% 23% 22%
自社株買い 1000億 3000億 700億
24年 25年
株価 2250円 2834円
配当金 70円 100円
配当利回り 3.1% 3.5%
一株利益 230円 238円
配当性向 30% 42%
自社株買い 4700億 5000億

増配により、株価が上がっていますが、配当利回りは増加しています。

自社株買いの5000億はすでに実施したので、今後の株価の上昇は難しいです。

5大商社徹底比較

業績情報

丸紅 住友商事 三井物産 伊藤忠 三菱商事
売上高 2兆513億 1兆7717億 3兆7205億 3兆5989億 4兆6859億
利益 1426億 1263億 2750億 2066億 3543億
利益進捗率 29% 23% 31% 25% 37%

三菱商事の利益進捗率が高いですが、一過性の利益の増加であり、5大商社の業績は横並びと判断します。

1年の4分の1の業績なので、利益進捗率が25%あれば順調に利益を稼いでいると判断できます。

財務比較

丸紅 住友商事 三井物産 伊藤忠 三菱商事
時価総額 3兆7459億 3兆8222億 8兆7537億 11兆6093億 11兆8454億
自己資本比率 40% 40% 44% 37% 38%
剰余金 2兆1629億 2兆8980億 5兆7255億 5兆1134億 6兆4520億

三井物産の自己資本比率が高く一番安定しています。

三菱商事の剰余金が多く貯金が一番あります。

配当情報

丸紅 住友商事 三井物産 伊藤忠 三菱商事
株価 2250円 3156円 2890円 7325円 2834円
配当金 90円 130円 100円 200円 100円
利回り 4% 4.1% 2.8% 2.7% 3.5%
配当性向 31% 29% 32% 32% 42%
自社株買い 700億 500億 4000億 1500億 5000億

丸紅と住友商事のみ利回りが4%を超えていて高配当ラインです。

他の総合商社も株価の下落で利回りが増加傾向です。

 

指標判断

丸紅 住友商事 三井物産 伊藤忠 三菱商事
PER 7.7倍 7.2倍 9.5倍 11.9倍 11.9倍
PBR 0.99倍 0.82倍 1.08倍 1.84倍 1.18倍

丸紅と住友商事のみPBR1倍を割れており、割安水準です。

総合商社の市況

資源価格が前年よりも下落している。

→資源価格が下がれば業績が低下します。

非資源分野でどれだけ稼げるかに注目

→非資源分野は比較的安定しているので、業績の低下が小さくなる。

日銀の利上げ、米国の利下げにより円安から円高になる可能性がある。

→商社は海外との取引で利益を得ているので、円高では業績が低下する可能性があります。

株価の下落

日本の株式市場は海外投資家が動かしているので、円高になれば、相対的に利益が低下するので、更なる円高を見越して売却をしています。

現時点ではどれがおすすめか

 

5大総合商社業績、財務、配当情報を比較を行い現時点ではどれがおすすめかを紹介します。

高配当株投資を軸に置いたおすすめです。

現時点では丸紅がおすすめです。

非資源分野が多く、業績も比較的安定している。

配当利回りが4%を超えている。

円高の影響で海外投資家の売却により利回りが増加傾向。

 

現状として、他の総合商社も2%や3%程度しか利回りしかありません。

米国の利下げにより円高傾向なる可能性があるので、無理に投資を行う必要はありません。

 

円高時の業績を確認して投資を行うのがおすすめです!

 

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